危険物質および不明物質をX線回折で同定
オリンパスのX線回折装置（XRD）は、麻薬や偽造医薬品などの薬剤や未知物質の同定に有用で、管理された実験室環境と現場使用のどちらにも対応し、安全かつ迅速に危険物質を分析します。
迅速に結果をもたらすオリンパスの技術
オリンパスのX線回折装置はNASAの火星科学実験室プログラムの一部である探査機Curiosity Roverでも使用された最先端で信頼性の高い技術を使用しています。
Ｘ線回折装置のTERRAとBTX-IIは同じ粉体XRD技術を用いて化合物を同定します。BTX-IIは実験室での研究に適した小型卓上型ユニットで、TERRAは通常電源とバッテリー（最長5時間）のどちらでも動作するポータブルタイプの装置です。どちらのX線回折装置も独自技術（特許取得）を応用した粉体操作システムを備えており、ほとんど試料調製を必要とせずに少量の粉体（15mg未満）で分析することができます。
X線回折パターンの比較プロット
XRDの利点
- 麻薬、偽造薬品、未知物質の検出と同定
- 危険物質の安全で迅速な分析
- 現場とラボ分析の両方に対応する使い易さ
- 優れた安全性（ビーム遮蔽機構）
- ポータブル、または卓上型回折装置
未知化合物の同定
医薬品：偽造品の検出
- 偽造医薬品の迅速同定
- 活性成分と非活性成分の検出。異物や代用物質の検出
- 患者の安全と製薬企業のブランド価値確保に貢献
X線回折データを解析した結果、良く知られたブランド名を持つ成分を含むはずのブルーピルに他のフィラー材（ジプサムとベイサナイト）が入っていることが判明しました。
税関：麻薬の同定
警察や司法機関は不法物質を素早く、確実に検出できる方法を必要としています。オリンパスのX線回折装置を使用すれば、未知物質を含む化合物を迅速に同定することができます。麻薬は指紋のように固有のX線回折パターンを示しますので、これを利用して疑わしい物質を同定することができます。
- 素早く簡単にできる試料調製と分析により、短時間で結果を取得
- 有害の可能性がある物質であっても、試料スピナーセルを使用することにより対応可能
- 密閉セルに封入した試料を、そのまま将来の分析に備えて保管可能
安全、かつ簡単な試料調製
オリンパスが独自に設計した試料スピナーを使用すれば、危険物質であっても対応することができます。
- 少量の試料 －約15mg
- 最小限の調製作業 － 追加粉砕不要
- 密閉試料セル － 揮発性成分を含む試料に対応
- 試料の長期保管 － 将来の証拠として密閉試料セルをそのまま保管可能
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