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ロケットノズルのコンポジット材料検査

ロケットノズルは、高い構造性能と高い耐熱能力を有するコンポジット材料で製作されます。

これらのパーツは過酷な環境で使用されるため、構造的完全性が保証されている必要があります。剥離や含有物(気泡や異物)の検出検査が必要です。一般的な超音波手法は、超音波の透過が極めて悪いため、限定的なものです。

パルスエコー法と透過法構成の低周波数トランスジューサーをフェーズドアレイプローブと組み合わせて使用することで、良好な検査を行うことができます。

複傾斜アームとターンテーブル付の機構で、パーツ検査の信頼性を向上させています。

ロケットノズル検査システム

ロケットノズル検査システム

検査の能力と対象

検査システムについての備考
ノズルは、ノズル径に対して調整して固定可能なターンテーブル上に置かれます。

超音波プローブは傾斜縦軸上に搭載されます。アームの角度は可変です。

水は、洗浄システムを循環します。水の損失は最小限です。

検査パーツ
コンポジットパーツ(超音波減衰材料)

パーツのサイズ
高さ:300mmから1400mm
内径:100mmから1500mm
厚み:10mmから95mm

検出する欠陥

探触子設置部の拡大写真

探触子設置部の拡大写真(一振動子型探触子 2個)

ストローク
最大速度
分解能/繰り返し精度
Z
1000 mm
100 mm/s
0.025 mm/0.25 mm
W
360°
7 r/min
0.01°/0.1°

機械的仕様:

機器構成
Tomoscan FOCUS 16:64 超音波フェーズドアレイシステム
MCDU-02ジョイスティック付モータードライブ
TomoViewソフトウェア
コンピューター
一振動子型 1MHz 探触子 2個
64振動素子のフェーズドアレイプローブ 1個
局部水浸式メンブレン付きウェッジ
エアーコンプレッサー

ターンテーブルの拡大写真
ターンテーブルの拡大写真

TomoViewソフトウェアによる解析とレポート
オリンパスNDTの超音波製品は、フェーズドアレイ、超音波もしくはEMAT技術のいずれかを使用していますが、データ取得、分析ソフトウェアは共通です。ソフトウェアは、PCベースで、ノートパソコンから強力マルチプロセッサーのワークステーションに到るまでのPCで使用することが可能です。

データ取得、解析

局部水浸式ウェッジとメンブレン付きフェーズドアレイプローブ

局部水浸式ウェッジとメンブレン付きフェーズドアレイプローブ

パーツの断面
パーツの断面

他の航空宇宙関連用途

チタン製ビレットの検査
オリンパスNDTは、Fermat型アレイプローブを使用した、直径が3インチから14インチのビレットサイズを検査するフェーズドアレイ手法を開発しました。Dynamic Depth Focusingの様な高度な技術を使用して、ビームの集束を広い深さ範囲で行い、最小ビーム量の経路を設定してビレット全断面を検査します。
業界の要件にある0.8mmのFBH(平底穴) の検出はもちろん、0.4mmのFBH(平底穴) の様な小型の穴の検出に成功しています。
カスタマイズしたソフトウェアを本用途のために特別に設計しました。

チタン製ビレットの検査

チタン製ビレットの検査

薄肉溶接および摩擦攪拌溶接(FSW)
FSW(摩擦攪拌溶接)は、アルミ合金の様に融接が困難な材料の接合法として開発されました。溶接の品質は極めて高いですが、溶接工程で検出が困難な小型で狭い不良を発生する可能性があります。

FSWの検査の最良の方法は、超音波フェーズドアレイ法を使用することです。溶接の形状からラスタースキャンは不可能ですが、フェーズドアレイ法では、1回のスキャンで溶接部全断面検査を実施できます。フェーズドアレイ法は、ラテラルスキャンして横方向の欠陥を検出することもできます。検査角度最適化によって、検出の可能性が高まります。フェーズドアレイでカバーされるゾーン数を増やすと、正確な欠陥のサイズと位置を確認できます。高速で、正確で、多用途性を持つフェーズドアレイ法が、FSWの検査に選ばれています。

薄肉溶接および摩擦攪拌溶接(FSW)

工場内、長さ40フィートのFSW検査用縦型セットアップ
工場内、長さ40フィートのFSW検査用縦型セットアップ

関連製品


https://main--eds-evident-website--evident-scientific.hlx.live/ja/tomoview/

TomoViewソフトウェア

TomoViewは、超音波信号の設計やデータ収集、画像化と分析を行うパワフルで柔軟なPCベースのソフトウェアです。