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列車の自動車輪検査

列車の車輪検査

AAR、ISO、EN規格準拠

列車輸送は、その速度、高い信頼性および料金の手頃さを理由に、輸送産業の中で大きな役割を担い続けています。 今後もこの役割を保持していくには、安全性と健全性は欠くことのできないものです。 列車の車両と車軸の検査には、その製造工程と保守点検の両部門において厳格な規制が適用されます。この厳格な基準を満たし、さらにそれを超えるレベルを達成するため、オリンパスは高性能かつ柔軟性に富むTomoScan FOCUS LT/TomoView超音波フェーズドアレイ探傷器を提供することにより、豊富な経験と知識を持つシステムインテグレーターに対して、規制に完全準拠した検査システムを提案します。

製造時検査

保守点検時検査

高速列車検査の任意要件

高性能パッケージ

TomoScan FOCUS LT超音波フェーズドアレイ探傷器の性能とTomoViewソフトウェアの柔軟性を実際に体験してください。さらに、ソフトウェア開発キット(SDK)を使用すれば容易にカスタマイズ可能であることも分かります。 これら3種類のコンポーネントを組み合せることにより、列車車輪検査システムにおいて最大限の性能を引き出します。

TomoScan FOCUS LT仕様

動的深さ方向フォーカシング
トレッドとリム領域における検出分解能の向上
マルチポッド
輪軸の同時検査を可能にするスケーラブルエレクトロニクスにより、検査時間の大幅短縮を実現
インターフェイストラッキング機能
正確なA-スキャンデータ(表面が粗い車輪でも問題なし)
事前同期化機能
リム隅肉部の底面付近の欠陥検出能力が大幅に向上

拡張性

求められるシステム生産性を達成するには、複数(1、2、または3系統)のTomoScan Focus LT超音波フェーズドアレイ探傷器のご使用をお勧めします。

自動化とカスタマイズ

検査システムを完全自動化することにより、車輪単位でのサイクル時間が短縮され、検出性能が向上します。

カスタマイズ可能なユーザーインターフェイス

システム性能の最適化と作業の円滑化に役立つお客様独自のユーザーインターフェイスが作成可能です。

TomoViewとSDKの機能

写真ご提供:SCLEAD

マルチゾーン探傷

規格によっては、リム領域をさらに細かいゾーンに分割して取り扱うことがあります。

ボアホール下領域の検査

規格によっては、ボアホールの下側の領域の検査が要求され、この検査にはピッチキャッチ(Pitch-Catch)構成を使用します。

要求事項

径方向の欠陥:

  • 1.0mm FBH: 高速列車用車輪
  • 2.0~3.2mm FBH:貨物列車用車輪
  • トレッド面からの様々な深さ

軸方向の欠陥:

  • 3.0または5.0mm FBH: ウェブ部分
  • 異なる深さにおける3ヶ所の欠陥まで

性能

  • 1車輪当たりの検査時間を30秒まで短縮(貨物列車の場合)
    • トレッドとリム領域を完全にカバー
  • 1車輪当たりの検査時間が3分まで短縮(高速列車の場合)
    • トレッド、リム、ハブ、フランジの精密検査

適合規格

  • ESR 0331
  • EN 13262
  • AAR M107-84

要求事項

径方向の欠陥:

  • 2.0mm FBH: 高速列車用車輪
  • 3.2mm FBH:貨物列車用車輪
  • トレッド面からの様々な深さ

軸方向の欠陥:

  • 2.0mm FBH: 高速列車用車輪
  • 3.2mm FBH:貨物列車用車輪
  • リム表面からの様々な深さ

性能

  • 1車輪当たりの検査時間を30秒まで短縮(貨物列車の場合)
    • トレッドとリム領域を完全にカバー
  • 1車輪当たりの検査時間を3分まで短縮(高速列車の場合)
    • トレッド、リム、ハブ、フランジの精密検査

適合規格

  • EN 13262
  • ISO 5948
  • AFNOR 09-340

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