意思決定の質を高める地球化学データ

Vanta Maxハンドヘルド蛍光X線（XRF）分析計は、鉱物資源サイクルの全般に渡って広く柔軟に対応でき、鉱業と地球化学のさまざまな用途において、現場で元素を直接測定して迅速に結果をお届けします。

• 未開発地域と汚染で利用されなくなった工業用地の探査。
• 鉱石、グレード、工程管理、ラボ用アプリケーション。
• 環境モニタリングと修復活動/鉱山閉鎖。
• 地質学/環境科学の分野における学術研究と教育。

従来の研究所で用いられていた技法よりも早く意思決定ができるレベルの地球化学データを提供できるため、投資の早急な見返りを期待できます。探査の段階で迅速かつ正確な意思決定ができれば、現場での活動時間をもっと効果的に使うことができ、探査の予算を最低限に抑え、プロジェクトを予定通りに進められるようになります。

採掘と地質調査用Vanta Max分析計のソフトウェアは業界の専門家と一緒に開発され、以下の機能を特長とします：

• 探査と環境サンプルをすぐに地図表示するために 統合されたGPS。
• 検査結果をリアルタイムでベースに送信して第三者の地質学ソフトウェア・プログラムにシームレスにインポートするWi-Fi ^® またはBluetooth ^® による 接続性。クラウド技術対応。
• スペクトルのオーバーラップをすぐに判別する オンボード・スペクトル・ビューイング。

鉱業と地球化学用途で使える丈夫で信頼性の高い設計

Vanta MaxハンドヘルドXRF分析計は、広範囲の鉱質沈着タイプの分析を行う鉱業と地球化学のさまざまな用途において、現場で元素を直接測定して迅速に結果を提供します。

堅牢なハンドヘルド蛍光X線分析計

探鉱場や屋外の環境は電子機器に負担となり、時間とお金のかかる破損に至ることがあります。Vanta Max分析計は稼働時間を延ばして所有コストを低下させる耐久性を備えています。

• IP54に準拠した防水防滴防塵性能を備えています。
• 米国の軍用規格（MIL-STD-810G）に準拠した落下試験。米国の軍用規格（MIL-STD-810G）に合格しているため、損傷やお金のかかる修理に至るリスクを低減します。
• 広い温度範囲の-10℃～50℃に対応し、高温環境でも分析計の冷却を待つ時間を省けます。 ^*
• 検出器シャッターは、貫通防止に役立ち、粗い表面も高い信頼性で分析できます。
• 分析計は、しっかり握れるバランスの取れたハンドルを備え、非常に厳しい環境でも生産性の高いツールになります。

*オプションのファン使用時。ファンがなくても33℃での連続運転が可能です。

現場での高い効率性

現場のラボ施設は結果を出すまでに数時間また数日を要します。鉱山現場によっては、ラボ施設に送るサンプル量を減らすことにより経費を大きく節約できる場合があります。

Vanta Max分析計の使いやすいインターフェースは、特定の現場、ユーザー、プロジェクトや用途に役立つ設定にカスタマイズできます。地質学者は、特定のサイトで関心のある鉱物に合わせて分析計が最適な性能を発揮するように、サンプルとマトリックスに特化した複数の校正モデルを保存できます。

統合されたGPSにより、ユーザーは分析結果とGPSの正確な座標情報を組み合わせ、元素の存在する場所をマッピングして記録できます。包括的なアーカイブと整理されたレポート作成のために、XRFの検査結果、GPSの座標情報とオプションの13メガピクセルのパノラマカメラで撮影した画像を組み合わせられます。

ポータブルXRFで採鉱ライフサイクル全体において迅速な結果を実現

遠隔地で作業する地質学者は、Vanta MaxハンドヘルドXRF分析計の耐久性と信頼性の高い設計により、装置が困難な条件にも耐性があり、迅速な結果が得られることを確信できます。

Vanta分析計は、元素濃度を以下の用途において効果的に測定します：

• 取得資産の適性評価。
• 初期の予備調査およびマッピング段階での岩、チップ、土壌、堆積物サンプルの化学的定性分析。
• 初回合格の地域の土壌、堆積物、漂礫土、トレンチ（掘削）調査の定量データの収集。
• 鉱物の傾向と異常を特定し、採掘ターゲットを規定し、さらに土壌サンプルのラインを延長。
• サンプリングとマッピング計画をリアルタイムで最適化して採掘予算を最小現に抑制。
• サンプルによる事前スクリーニングを実施して、オフサイトのラボでの測定の効率を向上。
• 最も見込みのあるエリアを絞り込み、採掘効率を向上。
• エアコア、RAB、RC（鉄筋コンクリート）および地中から取り出したダイヤモンドコアサンプルを分析。

鉱石グレードと工程管理

Vanta MaxハンドヘルドXRF分析計は、露天掘りと地下鉱山や、関連する処理施設の利益性を維持できるようサポートします。リアルタイムの分析は作業効率を高め、ラボ施設に送るサンプル量を減らし、経費節減につながります。

Vanta分析計は、鉱石グレードと工程管理で、測定可能な投資利益率を以下の方法で確保します：

• 露天掘り発破孔のサンプルを現場でスクリーニングし、鉱山現場でのラボ施設への依存度を低減。
• 適切なサンプリング手法との組み合わせによる地下のグレード管理の改善。
• 備蓄材料の分析に基づく鉱物処理工場への材料の供給/ブレンディングのサポート。
• フィード、沈着物、濃縮物と選鉱くずのリアルタイムの分析。
• 金（Au）の延べ棒と濃縮物中のペナルティ要素の分析。
• サンプル内のフラックス調節を規定するための硫黄（S）やその他の元素の分析。
• 水晶のプロキシとしてシリコン（Si）の分析。
• SX/EWにおけるラフィネートとさまざまなリーン液/リッチ液の分析。
• 銅と貴金属の処理工場において、湿式処理の一部である液状廃棄物の検査。