炭素鋼のサクセスストーリー - 蛍光X線分析装置を活用した古代ヘルメットの識別方法
オリンパスのVanta™ハンドヘルド蛍光X線分析計は最近、ヒストリーチャンネルの人気テレビ番組「アメリカお宝鑑定団ポーンスターズ(Pawn Stars)」のエピソードで取り上げられました。 この番組では、出演者が売却、取引、質入れすることを検討中の品物をポーンショップ(質屋)に持ち込みます。 顧客は持ち込む品についてあまり知らないことが多く、正当な価格を判定するために外部の専門家に依頼して詳しい情報を得ます。 そこでVanta分析計のようなツールが登場して活躍するのです。
このエピソードでは、鉄製だと思われるヘルメットを顧客が持ち込みます。 専門家は、この品は本物のアングロサクソンヘルメットで、約1500年前の物だと確認することができました。 ヘルメットの保存状態が非常に良かったことから、掘り出し物であることが判明しました。 通常、鉄は酸素があると破損するため、このヘルメットは沼地や川などの低酸素環境にあった可能性が高いと思われます。
画像提供:A+E Networks
ヘルメットの組成分析を理解することが重要でした。アングロサクソン人は鉄と炭素鋼を使用していたからです。 専門家はVanta分析計を用いてヘルメットを検査し、蛍光X線によって元素組成を判定しました。
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わずか数秒で、Vanta分析計によってヘルメットは炭素鋼製であることが確認されました。
下のスクリーンショットは分析計が正確な等級マッチングを得たことを示しています。 ヘルメットは99.76%鉄製で、微量の銅(Cu)、亜鉛(Zn)、クロム(Cr)などが含まれていました。
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これほど年代物で高品質のアングロサクソンヘルメットはまさに掘り出し物です。
チャンネルにアクセスして再生し、Vanta分析計の活躍をご覧ください。