アプリケーションノート
渦流アレイによる表面近傍の腐食検査
民間航空機および軍用機の機体は、アルミニウムの板を多数のファスナーで重ね継いで作られています。アルミニウムの下位層に起こる金属疲労割れは、外板の第1層によく発生します。あらゆる航空機機体の保全性を確保するためには、目に見えない欠陥を検出し、定期的な品質検査にてその欠陥を修理することが欠かせません。
一連の航空宇宙産業のソリューションの一部として、オリンパスは先進のファスナーおよび表面近傍に発生するきずを検出する渦流技術を推奨しています。この先端技術により、アルミニウム製の機体外板の第1層の下に潜む欠陥が鮮明な画像で表示されます。
特長
- 磁気光学イメージング(MOI)の代替
- 32個のコイルを装備したプローブにより、広い範囲をカバー
- 簡易化された手法により時間を節約
- 連続モードで継続的に検査結果を画像で表示
- 正式レポートを作成するデータ記録機能
- スライディングプローブほどプローブの配置はあまり影響がない
- 民間航空機および軍用機の機体のアルミニウム板の表面近傍に生じる一般的な割れに対する検出を最適化
表面近傍に生じる割れの範囲
関連製品
OmniScan MX ECA/ECT
渦流アレイ探傷を行います。 検査の構成では、ブリッジあるいは送受信モードで32のセンサーコイル(外部マルチプレクサーの使用で最大64センサーコイル)に対応します。 使用周波数は20 Hz~6 MHzで、同時に多重周波数を使用するオプションもあります。