ハンドヘルド蛍光X線分析計による鉄鋼中の軽元素リン(P)の分析
高速 かつ 信頼性の高いハンドヘルド蛍光X線分析計 の使用をご検討ください。
DELTAは、鉄鋼中のリン(P)を優れた感度で検出します
鉄鋼中のリン(P)の含有量が適正であれば、低炭素鋼の収率と引張強さが向上し、加工性、接合性、耐腐食性が強化されます。しかし、過剰なリン(P)の添加は、鉄鋼の強度と延性を低下させ、ひいては鉄鋼の価値を下げることになる脆性につながります。超低炭素鋼およびパイプライン用鋼管では、リン(P)の含有量について0.01%未満であることが求められます。このため、鉄鋼中の低レベルのリン(P)をより正確に測定することは、最終使用での品質を予測し、最終的には配管や部品のセールスポイントとするために非常に重要です。オリンパスの最新のハンドヘルド蛍光X線分析計であるDELTA Premiumは、これまでにない高い精度と、優れた検出感度で、鉄鋼に含まれるリン(P)を測定します。真空引きやヘリウムパージをしなくても、炭素綱に含まれる0.014%という微量のリン(P)を検出することができます。
石油桟橋の写真(DH Wright撮影、2009年)
パイプライン用鋼管では、優れた検出感度でリン(P)を測定できることが重要
表①:リン(P)含有量が異なる6種類の鉄鋼標準試料の測定結果
DELTA Premiumによる、ハンドヘルド蛍光X線分析の測定値(ビーム1:5秒、ビーム2:120秒)
DELTA Premiumは、0.014~0.321%の範囲において、鉄鋼に含まれるリン(P)を0.9993の相関係数(R2)で測定します。
スクラップ加工リサイクル業界では、鉄鋼に含まれるリン(P)の測定だけでなく、金属の選別、購入、販売にもハンドヘルド蛍光X線分析計が利用されています。ハンドヘルド蛍光X線分析計の分析機能は向上し続けており、新しい機能が登場する度に、より効率的で効果的な操作ができるようになっています。ご利用中のハンドヘルド蛍光X線分析計を、ぜひDELTAにアップグレードしてください。DELTAは革新的な機能を搭載し、業界最高のサービスとサポートが提供される、最新のハンドヘルド蛍光X線分析計です。
金属・合金向けハンドヘルド蛍光X線分析計
金属材料のアプリケーションで必要とされる、正確かつ迅速な測定を実現
ハンドヘルド蛍光X線分析計DELTAは、金属材料の取引または使用に関係するすべてのビジネスに不可欠なツールです。25種類を超える元素を数秒で非破壊分析できます。また、ダライ粉、削り屑、金属棒、金属線、小物部品、構成部品、大型素材、大規模構造物などの非破壊分析を、直接行うことができます。金属材料の受入、製造、販売、利用をどのようにするかは、どういう測定をするかによって影響されます。より高い価値や回収率、品質、適合性、保守、安全の実現のために、純度、化学成分、合金品種を確認する場合、DELTAを使用すれば、直ちに分析結果が得られ、迅速に対処することができます。
この用途に使用される製品
DELTAハンドヘルド蛍光X線分析計(合金品種判定・PMI検査用)
ハンドヘルド蛍光X線PMI分析計DELTAは、非破壊で合金分析を行い、合金品種の判定や金属成分の測定を素早く正確に行います。 簡単な品種判定から仕様の品質管理まで、また受け入れ材料の検査から最終製品の検証まで、PMI検査やQA / QC検査を数秒で実施します。
DELTAハンドヘルド蛍光X線分析計(スクラップ用)
スクラップ用ハンドヘルド蛍光X線分析計DELTAは、ほとんどの合金品種と純金属を1~2秒で高精度に同定します。 また、厳しい環境下での使用にも対応するよう、耐久性を考慮した設計となっています。 素早く高精度の合金判定と分析を行い、さまざまな種類の磁性体および非磁性体材料をわずか数秒で分析します。
DELTA Professional
シリコンドリフト検出器(SDD)と4WのX線管を統合したDELTA Professionalは、分析速度、検出限界、および元素範囲において優れた性能を発揮します。 合金および鉱石のマグネシウム(Mg)以上を分析します。 DELTA Professionalは、オリンパスのハンドヘルド蛍光X線分析計においてコストパフォーマンスがより高いソリューションです。