コードからの解放: 厚さ計データをワイヤレスで転送するシンプルなソリューション
品質保証(QA)と品質管理(QC)は、製造工程が適切に規定され、製品の品質が基準を満たしていることを示す上で重要です。 38DL PLUS®超音波 厚さ計は、プラスチック、金属、ゴム、その他さまざまな材料による製品の品質管理検査に幅広く使われています。 例えば、プラスチック配管メーカーは押し出しパイプの肉厚の測定値を記録して、基準値の範囲内であることを確認しています。 検査員は通常、厚さ測定値を記録して統計的工程管理(SPC)プログラムにその値を入力します。これにより、製造工程のモニタリングおよび管理がしやすくます。 ただし、SPCプログラムに厚さデータを入力する従来の方法には課題が多く、作業者によるエラーの原因となる可能性もあります。
従来の方法の課題
超音波厚さ計による厚さ測定値をSPCプログラムに入力する方法はいくつかありますが、どれも効率的とはいえません。 以下の方法が一般的です:
- 測定値を手動で入力する
- RS232またはUSBケーブルを使用して測定値をSPCに送信する
- 厚さ計のサーベイファイルに測定値を保存してから、GageViewソフトウェアを使用してPCに転送する
完了したサーベイファイルがPCに転送されると、測定値は表計算ソフトやその他のプログラムにエクスポートされた後、SPCプログラムにインポートされます。
これらのデータ入力方法は効率的とはいえず、レポート作成時にエラーを招く可能性があります。 例えば、検査員がデータを手動で SPC プログラムに入力すると、操作を誤ったり正しくない値を入力したりして、データが損なわれる恐れがあります。 RS232ケーブルを使用して厚さ計からPCに直接、測定値を送信する方法では、数値を入力する際の人為的なミスはなくなりますが、厚さ計をPCに物理的に接続する必要があり、その場合製造現場からいったん離れることになるため不便です。 また、USB接続を使用して厚さ計からPCにファイルまたは計測値を送信する方法では、機器間で信頼性の高い通信を確保しておく必要があり、それを維持するためにドライバーやファームウェアを常に最新の状態にするのも困難です。
そこで、もっといい方法の登場です。
21世紀にふさわしいソリューション
38-Link™アダプターは、38DL PLUS®厚さ計のゴム製本体保護ケースに装着できます。 接続が完了すれば、厚さ計はBluetooth®接続を使用して、モバイル機器やWindows® 7または10 PCとワイヤレスに通信できます。
厚さ計を接続するには、たった2つの簡単なステップで完了です。
- Olympus LINK™モバイルアプリをスマートフォンまたはタブレットにダウンロードするか、Link-WedgeアプリをWindows 7または10 PCにインストールします。
- 38-Linkアダプターを厚さ計の背面に装着し、Olympus 38-Linkスタートガイドの説明に従います。
モバイルアプリへのデータ送信
Olympus Linkモバイルアプリを使用して、38DL PLUS厚さ計の測定データをスマートフォンやタブレットにワイヤレスで送り、テキストメッセージやeメールで測定結果を共有できます。 また、厚さ計から互換性のあるサードパーティ製モバイルアプリにデータを送ることもできます。
PCへのデータ送信
オプションのLink-Wedgeソフトウェアを使用すれば、38DL PLUS厚さ計からほとんどのWindows 7または10ベースのデータ入力プログラムにワイヤレスでデータを送信できます。 Link-Wedgeプログラムはバックグラウンドで実行され、厚さ計とサードパーティ製アプリとの接続も容易です。変更もコーディングも必要ありません。 Link-Wedgeプログラムを開き、38-Link Bluetoothアダプターを使用して38DL PLUSを接続したら、任意のWindowsプログラムのデータ入力フィールドを選択するだけでデータの送信が開始されます。
Bluetooth®ワードマークおよびロゴは、Bluetooth SIG, Inc.が所有する登録商標であり、オリンパス株式会社は、これら商標を使用する許可を受けています。
無線LANおよびBluetoothドングルの利用条件は、地域により異なります。詳細については、お近くのオリンパス販売代理店までお問い合わせください。