OmniScan™ X3探傷器向けWeldSight™ソフトウェアに関するよくある質問

may-2021-stephan-couture-banner.jpg

Post Author's Photo

Stephan Couture

2021年 5月 4日

初稿2021年5月4日公開

WeldSightソフトウェアとその特長について、よく聞かれる質問にお答えします。

Q:WeldSightソフトウェアとOmniPC™ソフトウェアの違いは何ですか?

A: WeldSightソフトウェアの高度な解析ツールは、OmniPCソフトウェアと際立った違いがあります。 付加的な機能によって、データや画像を詳しく探り、欠陥指示のサイズや重大度について詳細で明白な決断を下せます。

また、WeldSightソフトウェアでは、ユーザーインターフェースとデータ表示をカスタマイズして、解析やレポート作成を容易にしたり、用途や手順の要件に合わせて体裁を整えたりすることができます。

WeldSightソフトウェア特有の高度な解析ツールには、以下が挙げられます。

OmniScan X3探傷器のフェーズドアレイ溶接部検査画像データのマージと、WeldSightソフトウェアの投影カーソルツール

主な相違点は、ブログ WeldSight™ソフトウェアとOmniPC™ソフトウェアの違いは何か で概説されています。

Q:解析の上級者でないと使えませんか?

A: このソフトウェアはユーザーのことを考えて設計されています。 コントロールは簡単で、初心者・上級者ともにたくさんの高度な機能を利用できます。

Q:このソフトウェアをOmniScan X3とともにデータ収集に使用できますか?

A: OmniScan X3探傷器にWeldSight™リモートコネクトアプリがインストールされていれば、WeldSightソフトウェアを使用してデータ収集と管理が可能です。 ただし、WeldSight Inspectionソフトウェアパッケージも必要です。 Analysisパッケージは、OmniScan X3データの収集後に行う高度解析に特化されています。

Q:ES BeamToolはOmniScan X3探傷器と併用するためにWeldSightソフトウェアに含まれていますか?

A: はいでもあり、いいえでもあります。 WeldSight Analysisソフトウェアパッケージ(オフラインデータ解析用)があれば、ES BeamToolを組み込むメリットはありません。 OmniScan X3探傷器には、溶接部検査用の包括的なスキャンプラン作成ツールが搭載されています。 ですから、いいえ、ES BeamToolはそのパッケージに含まれていませんという回答になります。

ただし、WeldSight Inspectionソフトウェアパッケージを、OmniScan X3データ収集の管理のために使用する場合、ES BeamToolを必要に応じて組み込むことができます。 コンピューターやラップトップでワークフロー全体を実行できるようになるので、効率が上がります。 ES BeamToolを最適化して、製造規格やさまざまな溶接部および部位の特性を含む高度な構成でスキャンプランを作成することもできます。例えば、以下を組み込めます。

WeldSightソフトウェアを使用してOmniScan X3探傷器を管理するには、WeldSight™リモートコネクトアプリが必要です。 アプリはこのページのWeldSightの下からダウンロードできます。

Q:溶接部検査分析に特化したツールはどれですか?

A: 溶接部分析を高度に行うために設計されている機能には、以下があります。

WeldSightソフトウェアの溶接部ゲート。溶接部および熱影響部内のデータのみを使用してC-スキャンを生成します。

このビデオでは、シニアアプリケーションエンジニアBrandon Reitzが、ドラッグアンドドロップ式のカスタマイズ可能なレイアウトなど、ソフトウェアの実際の機能についていくつか説明します。

Q:WeldSightソフトウェアは腐食分析に役立ちますか?

A: WeldSightソフトウェアは元々、斜角データを使用する溶接部検査用の高度解析プラットフォームとして設計されました。 ただし当初から、0度検査データを使用した腐食モニタリングを明確に目的とするツールがいくつか組み込まれています。

腐食マネージャーは、試験体の腐食データを確実にモニタリングおよび記録するために必要な、あらゆるビューと統計データを表示します。

腐食指示テーブル、クラスター統計値、C-スキャン、A-スキャン、最小厚さ測定などが表示されたWeldSightソフトウェアの腐食マネージャー画面

WeldSightソフトウェアには、腐食モニタリングとレポート作成を容易にする以下のような機能が用意されています。

WeldSightソフトウェアでは、対象領域内の最小厚さとクラスター指示が自動的に検出され、検出された最小厚さの位置にカーソルが置かれます。 自動計算されたクラスターサイジング統計値(材料欠損率など)も表示されます。

当社のシニアアプリケーションエンジニアCurtis Dickinsonによる、腐食アプリケーション用の機能とツールについての説明をご覧ください。

Q:どのような検査テクノロジーがサポートされていますか?

A: WeldSightソフトウェアは、フェーズドアレイ(PA)、Time-Of-Flight Diffraction(TOFD)、および従来の超音波探傷(UT)検査データの解析に対応可能です。

Q:WeldSightデータファイルをお客様と共有できますか?

A::はい。 無償のWeldSight Viewerソフトウェアを使用すれば、OmniScan X3探傷器で生成されたデータファイル(.odat)とWeldSightソフトウェアで生成されたデータファイルのほか、一部制限のあるOmniScanシリーズデータファイル(.opd)も表示できます。 ソフトウェアライセンスは必要なく、当社のソフトウェアダウンロードページから最新バージョンのソフトウェアをダウンロードするだけで、Viewerがデフォルトでインストールされます。 データファイルの互換性に関する詳細は、このページをご覧ください。

Q:今後新しい機能は追加されますか?

A: はい、もちろんです。 現在、わくわくするような新機能の準備中です。 WeldSightのツールとアプリケーションの開発に関する今後のお知らせにご期待ください。

関連コンテンツ

WeldSight™ソフトウェアとOmniPC™ソフトウェアの違いは何か

WeldSightソフトウェア:高度なNDTデータ解析

Post Author's Photo

Stephan Couture

Global Advanced Product Support Specialist

Stephan worked with Olympus at the product development and as a Product Specialist for 9 years. In 2017, he transitioned to work in the inspection world to gather more applicative knowledge with the boots on the ground. In 2019, Stephan rejoined Olympus as a leader for Global Advanced Product Application. Stephan is now supporting worldwide on applications, trainings, and industry projects as an Ultrasonic advanced products specialist.