IPLEX™ TX II極細径ビデオスコープで回転翼タービン内のアクセス困難な部分の検査課題を解決
回転翼機の市場では、小型タービンを検査する場合が多く、万全な評価のため、一般には外径4mmのビデオスコープが必要となります。当社のIPLEX™ビデオスコープは、計測用レンズを装備した外径4mmの光学アダプターを幅広く取りそろえており、この分野における検査においては、永らく頼りになる存在として使用されてきました。
しかしながら用途によっては、4mmビデオスコープでも検査が困難な場合があります。検査箇所へのアクセスが難しく、狭い空間で操作することよって、挿入部の保護ブレードや先端部が摩耗する場合があります。このようなダメージにより、メンテナンスコストが増加するばかりでなく、経時的に検査の質や精度も損なわれる懸念があります。
極細径ビデオスコープIPLEX TX IIのご紹介:精度と耐久性を追求した設計
IPLEX TX IIビデオスコープは、先端硬質部がより短く丈夫な、極細径の2.2mmスコープを備えており、これまでアクセスが困難だった場所にも簡単にアクセスができます。小型軸流タービンブレードの検査、狭い燃焼室での操作、またはコンプレッサー内の複雑な空間へのアクセスにおいても、IPLEX TX IIであれば、検査対象をきわめて鮮明に観察できます。
IPLEX TX IIのスコープの極細径化と改良されたデザインにより、よりスムースな挿入が可能となり、摩滅や損傷を最小限に抑えつつ、検査対象の正確な把握と検査判断に必須となる、卓越した画像を実現しています。
ターボシャフトやターボプロップエンジンタービンの、アクセスが困難な箇所で生じるスコープの損傷を軽減
小型ターボシャフトおよびターボプロップエンジンの定期的な内視鏡検査において、ガスタービン、ガイドベーン、および第1ステージパワータービンは、頻繁に検査される部位です。これらの検査箇所へのアクセスポイント(下の図を参照)は、4mmスコープにとって、アクセスがきわめて困難です。このようなアクセスポイントに挿入する場合、4mmスコープは一般的に、湾曲部のブレード、光学アダプター、および湾曲構造部への摩耗や損傷に対してかなり耐性があります。
このような場合にIPLEX TX IIの外径2.2mmスコープが役立ちます!先端硬質部が7.8mmと短い極細径スコープは簡単に検査ポートへ挿入でき、タービンステージやガイドベーンなど、あらゆる重要な部分へのアクセスも容易です。
タービンの細部まで鮮明に観察可能で、タービンを回転すればブレードの前縁および後縁部をそれぞれ検査できます。広い視野、明るい照明、および正確な色再現により、検査員はタービン内部の状態を、すみずみまで把握できます。
広視野を持つIPLEX TX IIにより、複数のブレードを一度に観察することができ、ガイドベーン間に挿入部を配置することで、タービンを回転させて各ブレードを検査できます。
検出した損傷の程度を定量化するには、ステレオ測定が可能な4mmスコープを活用できます。一方で、ガスジェネレーターやパワータービン部の検査の大部分に、外径2mmのIPLEX TX IIのビデオスコープを用いることで、4mmスコープで発生する頻度の高い、スコープ外蛇管の摩滅を大幅に低減させることができます。
IPLEX TX IIビデオスコープで検査を新たな次元に
アクセスが困難な部位にも簡単に到達可能で、鮮明な画像で検査可能なIPLEX TX IIは、厳しい検査環境における作業に大きな進歩をもたらします。このツールで、検査員は重要な部分に簡単にアクセスでき、確実に信頼性の高い判断を下せることで、資産のメンテナンスを強化できます。
IPLEX TX IIを直接ご覧になり、本製品がもたらす検査プロセスの変化をご経験されたい場合は、お近くの当社販売代理店にご連絡のうえ、無料のデモをご予約ください。