この古色蒼然としたビデオスコープ

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Frank Lafleur

2017年 10月 26日

あなたが、1999年に業務用のトラックを購入したとします。最初の8年間、あなたは定期点検を行い、トラックのトラブルで困ることはありませんでした。2006年、あなたはトラックのオイル交換を気にしなくなりました。あなたはトラックをさらに10年間運転しましたが、意外なことに、何の問題も起きませんでした。2017年、あなたは買い換えることにしましたが、それは必要に迫られたからではありません。トラックは依然として順調に走っていますが、どんな技術進歩があったのかを確かめたくなったのです。そこで、あなたは古いトラックを下取りに出し、低燃費で、衝突防止装置、レーン逸脱警告、クルーズコントロール、衛星ラジオ、その他多くの現代的機能を搭載した新しいトラックを購入します。
この時に支払った費用は、1999年のときとほぼ同額でした。

Inspection Solutions for the Aerospace Industry

顧客が10年間もオイル交換されていない実働車を下取りに出したら、トラックの製造業者はショックを受けるかもしれませんが、オリンパスのようなビデオスコープの製造業者にとって、この状況は驚くべきことではありません。

当社は最近化学物質の製造業者である顧客から、この動作可能なビデオスコープ(IV12D4-60)を下取り品として受け取りました。そうです、VCRレコーダーとCRTモニターの時代のものです。

このユニットは1993年から1999年まで製造され、サポート期間は2007年に終了していました。つまり、2007年以降はこのシステム用の部品が手に入らなくなりました。しかしビデオスコープは機能し続けたため、このことは結局問題になりませんでした。

当社の顧客は、このIV12D4-60ビデオスコープを後半の10年間はサービスに出さずに少なくとも18年間使用した後、まだ動作可能なこの装置を下取りに出してIPLEX® NXビデオスコープに買い換えました。

今でも現場で使われている、この古いビデオスコープや他のもっと古い機種は、オリンパスのビデオスコープの耐久性の高さを物語っています。適切な手入れと保守を行えば、この工業用装置は、何十年もの使用に耐えることができます。まだ現役でありながら古すぎてノスタルジーを感じてしまいそうな装置を、あなたはどれくらい頻繁に目にしているでしょうか?

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オリンパス製ビデオスコープの耐久性を重視した設計のひとつの利点は、サービス費用を低く抑えられるということです。例えば、IPLEX RT/RXビデオスコープを購入した当社の米国顧客の3年間における平均的なサービス費用は、購入価格の約4%です。これは、直近3年間(2017年9月以降)に米国内で販売されたすべてのIPLEX RT/RXビデオスコープを対象としたもので、不適切な使用に起因するサービス手数料も含まれています。

*ここで先ほどのトラックの例え話に戻ると、あなたがトラックを30,000ドルで購入したとすれば、その4%の総サービス費用はわずか1,200ドルです。

もちろん、当社のビデオスコープはさまざまなアプリケーションおよび産業で使用されているため、平均4%というサービス費用にはある程度の変動があるはずです。しかし、サービス費用が2倍の8%になったとしても、依然として比較的安いコストだと言えます。

おそらく、当社の堅牢なビデオスコープが提供する最も重要な利点は、信頼性でしょう。例えば業務用のトラックなど、どのようなツールにも言えることですが、ダウンタイムの代償は高くつきます。粉塵、水、落下、および極端な高温・低温に耐えるように設計されたビデオスコープは、困難な環境においてもアップタイムを最大限確保できるように作られています。低い維持費と最小限に抑えられたダウンタイムの組み合わせによって、長年にわたり稼働し続けることができるビデオスコープとなります。

新しいビデオスコープに買い換えて長い年月を過ごしたとき、あなたがまた同じようなノスタルジーを感じられることを私たちは望んでいます。

* 合計は、米国内の顧客がIPLEX RT/RXビデオスコープのサービスに要した費用の合計を、IPLEX RT/RXビデオスコープの購入のために使った費用の合計で除算して算出した。IPLEXは、オリンパス株式会社の登録商標です。

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Frank Lafleur

Product Manager, RVI

Frank joined Olympus in 2011. Previously, he studied electro-mechanical engineering and spent more than 10 years working in HVAC and electronics manufacturing. Frank currently spends more than 50% of his time traveling the Americas consulting with customers about their RVI needs.