内視鏡による内燃機関検査時に発生する問題を解決するヒント

october-2023-sarah-williams-banner.jpeg

Post Author's Photo

Sarah Williams

2023年 10月 31日

今回は、大型のレシプロ内燃機関の工業用内視鏡検査(RVI)を取り上げるブログシリーズの第3弾、最終回です。これまで、レシプロ内燃機関と内視鏡の関わりの歴史を取り上げ、レシプロ内燃機関の内視鏡検査に関する当社のベストプラクティスを紹介しました。今回は、この検査でよく見られる課題をいくつか取り上げ、検査に役立つ実用的な情報をご紹介します。

ビデオスコープは、品質維持と検査のために重要となる、内視鏡検査(RVI)ツールです。当社のIPLEX™ ビデオスコープを使用すれば、レシプロ内燃機関の運用に影響を与える、主な欠陥や問題(重要な構成部品の腐食、詰まり、亀裂など)を、内燃機関を分解することなく、また損傷を与えることなく検出できます。

しかしながら、求められる機能に合致しないビデオスコープでは、時間と費用の両方がかかってしまいます。徹底的な検査の実効性にも影響し、製造工程や検査工程を中断せざるを得ない可能性もあります。検査に適した機器の選定は、正しい検査手法の実行と同じくらい重要です。

内視鏡検査のトラブルシューティング

ベストプラクティスのガイドラインに従えば、よい結果が得られ、検査が容易になることが多いものの、問題が発生する可能性は依然としてあります。よく見られる問題に関して、トラブルシューティングを以下に示します。

視界を遮るオイル

ほとんどの内燃機関検査は潤滑油が存在する環境で行われるため、内視鏡検査の際に視界が不透明になるおそれがあります。その場合におすすめする解決策は以下の通りです。

IPLEX GXビデオスコープを使用して内燃機関の内部を検査する検査員

温度のリスク

内燃機関の稼働を停止してから経過した時間によっては、検査開始時にシリンダーがまだ高熱である場合があります。それにより、検査員と機器にダメージが及ぶ可能性があります。当社がおすすめする対処方法は以下の通りです。

スコープの向き

内視鏡をシリンダーに挿入した後に、画像の向きを見定めるのは困難な場合があります。お役立ちヒントを以下に示します。

画像ファイルの整理

検査画像を管理したり、画像どうしを区別したりするのは簡単ではありません。以下の画像ファイル管理法を試してみてください。

モニターに画像が映らない

ビデオスコープのディスプレイに画像が映らない場合は、以下を確認してみてください。

適切な機器の選定

レシプロ内燃機関の内部検査機器としては、多用途性、画質、使い勝手の面からビデオスコープが優れています。当社では、レシプロ内燃機関検査向けにIPLEX™ G LiteおよびIPLEX GTビデオスコープを推奨しています。

超軽量のハンドヘルドIPLEX G Liteビデオスコープ

これらのモデルには、内燃機関検査を容易にする、さまざまな特長があります。

IPLEX G LiteおよびGTビデオスコープを使用すれば、機関内部の損傷を迅速かつ効果的に見つけて対処できるので、検査がより効率的になります。

当社のビデオスコープの詳細とデモンストレーションなどのお問い合わせについては、お気軽にお問い合わせください

その他の資料

レシプロ内燃機関ブログシリーズのすべての情報は、このアプリケーションノートからすぐにご覧いただけます。レシプロ内燃機関の内視鏡検査についてさらに詳しい情報をお知りになりたい場合は、以下の資料もお勧めします。

Post Author's Photo

Sarah Williams

スタッフ、ライター

Sarah Williamsは約10年間、放送業界で研究者およびコピーライターとして活動しています。ライターおよび編集者としてのスキルを活かし、Evidentの幅広い非破壊検査(NDT)ソリューションについて説得力のある、クオリティの高い原稿を提供しています。遠隔目視、マイクロスコープ、超音波、渦流探傷、フェイズドアレイなどの最新技術を取り上げ、世界各地におけるこれらの技術の活用や品質および安全性向上への貢献についても調査しています。ケベック・シティのオフィスに勤務し、パートナーと3人の子どもたちと共に暮らしています。