ポータブル PAUT 機器における 128 素子パルサーの性能を最大限に活用

Tommy Bourgelas

2025 年 11 月 17 日

フェーズドアレイ超音波探傷法(PAUT)は非破壊検査(NDT)の基盤技術であり、産業分野全体において安全性、信頼性、品質の維持に貢献しています。新しいフェーズドアレイ超音波探傷器 OmniScan™ X4 128:128PR※ は、より高度な検査技術への道を切り拓く、次世代の探傷器です。革新的な技術により、コンパクトで堅牢な筐体はそのままに、パワー・精度・柔軟性が大幅に向上しています。

※ 特許出願中

64 素子を超える PAUT 性能の進化

128 素子パルサーの搭載により、これまでのポータブル PAUT システムでは難しかった高度な検査が可能になりました。パルサーの数を倍増させることで、検査能力の拡大と新たな手法の開発を実現し、従来のポータブル機器では対応不可能と考えられていた領域でも PAUT を適用できるようになります。

性能と携帯性の両立を実現

従来の 128:128PR の性能を備えた機器は大型かつ重量があり、現場での使用には適していませんでした。しかし、今回携帯性に優れたコンパクトで頑丈な筐体でありながら、128:128PR 機器のすべての機能を搭載しました。この画期的な技術は、妥協なく、現場のニーズを満たす高度なアプリケーションが制御されたラボと同様の検査が現場でも実行可能です。

既存機種から簡単にアップグレードが可能

PAUT 機能を拡張したい場合でも、新規でシステムを導入する必要はありません。128 素子ソリューションにより、既存の OmniScan X4 64:128PR をお持ちのお客さまは簡単に 128:128PR にアップグレードすることができます。また、新規でご購入されたいお客さま向けには、新型の 128:128PR モデルもご用意しております。高い柔軟性により、お客さまのニーズに合った形で最新技術を導入していただくことができます。

フォーカシング・ステアリング能力が向上

パルサー数に関わらず、128 素子へアップグレードすることで、検査性能が大幅に改善します。 これによって、厚物材のフォーカシングが向上し、より正確なビームステアリングが可能になります。 また、高いステアリング角度においても感度を維持するため、厚い溶接部の検査などの複雑な用途において、より鋭いフォーカシング、より広いカバー範囲、そしてより信頼性の高い検査結果を取得することができます。

64 素子を超えるリニアおよびマトリックスプローブ

128 素子パルサーの搭載によって、より大型のリニアプローブの使用が可能となります。 開口部が広くなったことで、これまでよりも大型のプローブを使用でき、セクタスキャンとリニアスキャンの両方で柔軟性が向上します。これにより、検査範囲と効率が向上し、より短時間で要求の厳しい検査を完了することが容易になります。

おわりに

ポータブルで堅牢な PAUT 機器に 128 素子パルサーを搭載したことは、非破壊検査において大きな前進となります。高度な検査能性能を提供するだけでなく、柔軟なアップグレードパスを保証し、コストパフォーマンスを維持します。

精度、携帯性、信頼性が極めて重要な分野において、この技術は新たな基準を確立します。検査現場において高度な PAUT アプリケーションを妥協なく実現します。