ご自身に最適な蛍光X線分析計はどれですか?

february-2020-ted-shields-banner.jpg

Post Author's Photo

Ted Shields

2020年 2月 19日

消費者にとって、市販のさまざまな蛍光X線分析計(XRF)を取り巻く複雑さを理解するのは困難なことがあります。XRFの分析仕様はわかりにくい場合があります。例えば、人々がカウントレート、分解能、電圧、X線管ワット数について話しているのを聞いても、意味がよくわからないかもしれません。こうした機能はすべて、ハンドヘルド蛍光X線分析計の価格と性能に影響します。最も重要なのは、予算オーバーにならずに目的を達成するためにこれらをどのように組み合わせるかです。

XRFのコスト

装置がニーズに最適かどうか、投資の価値があるかを真に評価する唯一の方法は、測定対象の元素に関する測定結果を見ることです。ハンドヘルド蛍光X線分析計の価格と性能に影響するいくつかの要素について以下にまとめてみました。

蛍光X線分析計の検出器タイプ:PINまたはSDD

ハンドヘルド蛍光X線分析計に用いられている検出器のタイプは、PINとSDDの2種類です。PIN検出器は比較的安価な旧式のテクノロジーですが、シリコンドリフトディテクター(SDD)より感度が劣ります。SDDの感度が必要かどうかは、以下の3つの質問への回答で判断できます。

Vanta蛍光X線分析計

シリコンドリフトディテクターのサイズ

スループット、感度、およびSDDの元素範囲が必要であると判断した場合、ほとんどのXRFメーカーは標準SDDと大口径SDDを提案します。大口径SDDは分析感度が優れていますが、より製造費用がかかります。そのため、購入価格に影響する場合があります。

X線管のターゲット材(Rh/Ag/W)

一部のXRFメーカーは、分析計のX線管アノード材を各種そろえています。標準的な材料は、ロジウム(Rh)、銀(Ag)、タングステン(W)です。

詳細情報と専門家による推奨事項については、製造元にお問い合わせください

工場で使用されているVanta蛍光X線分析計

オプションとアクセサリーの選択

以上のすべての要素は、ハンドヘルド蛍光X線分析計パッケージの価格を左右する可能性があります。重要なのは、自分が必要とする性能と機能を備えた分析計を選択することです。

Post Author's Photo

Ted Shields

Portable Products Manager, Analytical Instruments

Ted has worked at Olympus for more than 11 years and has overseen the introduction of numerous innovations to the XRF product lines with a focus on bringing laboratory-quality data to the portable market. Ted has a Master's degree in Applied Physics and holds four patents.