貯蔵タンクの検査でビデオスコープの照明が重要視される理由

august-2020-michika-suzuki-banner.jpg

Post Author's Photo

Michika Suzuki

2020年 8月 4日

非爆発性の液体が入った大型貯蔵タンク内部の検査は、構造上の完全性を損なう恐れのある腐食や浸食、劣化溶接部などの欠陥を見つけるために重要です。 検査員はタンク内に挿入して問題を検査する柔軟性のあるビデオスコープに頼りますが、装置に作業用の照明が十分備わっていない場合があります。

幸い、暗闇で作業せずに済みます。

このブログでは、明るい照明の付いたビデオスコープで大型貯蔵タンクを検査することの重要性に光を当てます。 作業に役立つ最先端のビデオスコープ照明についてご覧ください。

大型貯蔵タンクの欠陥検査:標準的なワークフロー

まず、大型貯蔵タンク検査の標準的なワークフローについてご説明します。

一般に、検査員がビデオスコープを使用して、接続されたパイプまたはチューブ経由でタンク内部にアクセスします。 タンク内部に到達すると、欠陥が多く見つかるタンク下部にスコープをゆっくりと下ろし、欠陥を探します。欠陥が見つかると、検査員がスコープを近づけて状態を念入りに確認します。

照明が重要なのはこの場面です。

明るい照明で大型貯蔵タンク内部を見る重要性

タンク内のスペースは広いので(ほとんどは外径4 m(13フィート))、ビデオスコープによってはタンク内壁の状態を一目で明るく照らす十分な照明が備わっていないことがあります。

照明が弱いため、検査員は壁に近づいて特定の領域をスキャンする操作を繰り返して、欠陥を見つける必要があります。 検査に時間がかかるだけではなく、暗い中で欠陥を見つけるのに苦労した挙句、見落とす可能性があります。

作業に適した照明はどうすれば得られるでしょうか。 答えはレーザーダイオード照明です。

レーザーダイオード照明とは

レーザーダイオード照明は、レーザー技術を用いて明るい集束光を発します。 オリンパスのIPLEX™ NXビデオスコープにはレーザーダイオード照明が組み込まれているため、従来のビデオスコープに比べて4倍明るい光が得られます。

Olympus videoscope

プラントでIPLEX NXビデオスコープを持ち運ぶオペレーター

大型貯蔵タンクの検査におけるレーザーダイオード照明の利点

この用途において、レーザーダイオード照明は外径4 m(13フィート)の大型タンク内部を照らすのに十分な強度があり、欠陥の位置をすばやく見つけやすくなります。 IPLEX NXビデオスコープの長時間露光機能も、大型タンク内部を十分な明るさで照らすのに役立ちます。 その結果、潜在的な欠陥をより効率的に見つけることができます。

広い空間の検査にレーザーダイオード照明を使用する利点詳細については、以下のビデオをご覧ください。

明るい高品質画像で検査時間を短縮

レーザーダイオード照明は、最高の画質で貯蔵タンクの欠陥を検査する際に役立つ構成要素の1つにすぎません。 欠陥の識別と詳細な確認が容易になる、IPLEX NXビデオスコープ独自の機能をいくつか挙げてみましょう。

広い空間で際立つ明るさと画質を手に、すばやく正確な検査を実施することで、タンク貯蔵の安全を維持し、費用のかかるプラントの運転停止を回避できます。

Post Author's Photo

Michika Suzuki

Marketing Specialist, Remote Visual Inspection

Michika joined Olympus in 2018 with a sales and marketing background in the steel industry. She specializes in marketing remote visual inspection (RVI) equipment in Asia.