風力ブレード検査の効率を大幅に後押し

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Simon Alain

2021年 10月 19日

風力エネルギー産業向けの超音波探傷(UT)ソリューションの性能を最適にするために、風力タービンブレード検査の課題に対処する特殊なプローブ、ウェッジ、およびスキャナーが、当社の専門スタッフにより開発されました。

風力ブレードの場合、検査対象が時間のかかるサイズであることに加えて、材料の音響減衰が高いという問題もあります。例えば、厚い複合材(ガラス繊維または炭素繊維強化材料)やエポキシ系接着剤といった材料です。

当社はこれらの問題に対するソリューションを刷新し、信頼性と性能の高い風力ブレード向けフェーズドアレイ(PA)検査および従来型UT検査に関して、幅広い機器オプションを風力ブレードメーカーやエネルギーサービス企業向けに提供しています。

RollerFORM™ XLスキャナーで検査範囲を拡大

当社の風力ブレード向けPA検査ソリューションに最も新しく加わったのは、RollerFORM XLスキャナーです。 標準型RollerFORMスキャナーの人気機能をすべて備えながら、ホイールの幅が広く、PAプローブの振動素子数が倍になっています。

RollerFORM XLプローブには、128素子が1 mm(0.04インチ)の ピッチで並んでいます。 素子の超音波ビームを多重化することで、128 mm(5インチ)という 広いビーム範囲を実現します。 標準型RollerFORMスキャナーの2.5倍広いビーム範囲によって、大型部品のスキャン時にスキャナーを動かす回数を減らせます。

複合材でできた風力タービンブレードの試料に置かれたRollerFORM XLホイール型PAプローブスキャナー

風力ブレード検査を容易にする専用設計

音響減衰が高く特大サイズの試験体を高速スキャンできるように設計されたRollerFORM XLスキャナーは、さまざまな方法で風力ブレード検査を容易にします。

デモのお申し込み

ここに挙げた特長に興味を持たれたら、次はRollerFORM XLスキャナーを実際にご覧ください。 お近くのOlympus販売代理店にご連絡いただければ、スキャナーの使いやすさと効率性を体験できるデモンストレーションの機会をセッティングいたします。

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Simon Alain

Product Manager, Scanners and Inspection Solutions

Simon has a Bachelor's degree in science and is the product manager for Inspection Solutions at Olympus. For more than 14 years, Simon has overseen the introduction of numerous innovative portable scanning devices and inspection solutions, bringing improved ultrasound data acquisition to the market.