OmniScan™ X4超音波フェーズドアレイ探傷器を最大限に活用 — パソコン上にスキャンプランを構築

OmniScan™ X4 超音波フェーズドアレイ探傷器を最大限に活用 — パソコン上にスキャンプランを構築

TommyBourgelas

Tommy Bourgelas

2025 年 4 月 16 日

新しいOmniScan™ X4超音波フェーズドアレイ探傷器は、高速かつ正確な探傷、高度なイメージング技術、優れた性能、継続的な発展と多様化に対応する能力を兼ね備えており、非破壊検査(NDT)の可能性を広げています。

OmniScanシリーズのもうひとつの特徴は、その操作性です。数十年にわたる開発と改良を通じて、探傷器のソフトウェアを明確かつ包括的な段階的なワークフローに仕上げ、ユーザーの能力と効率を最適化できる、設定から解析に至るまでの幅広いツールを提供してきました。

代表的な例が OmniScan X4に搭載されたスキャンプランビルダーです。あらゆる方向からパーツを定義してスキャンできる明瞭な3D モデリングなど、設定を簡略化できるよう考えられて設計したツールであるため、スキャン領域の正確な方向と簡単なポジショニングをサポートします。

搭載されているスキャンプランのすべてのツールが、パソコン上で操作できることをご存知ですか?

ワークフローを効率化させ、生産性を向上

OmniScan™ X4を補うために作られたScanPlanソフトウェアによって、探傷検査の工程を効率化し、常に一貫した結果が得られます。オフサイトでの設定作成を可能にすることで、このソフトウェアは OmniScan X4ユニットの現場での利用可能性を最大化し、時間や場所の制限なく快適に作業できるようにします。

スキャンプランソフトウェアをプロセスに取り入れることで、リソース管理の効率化と標準化の向上だけでなく、予算計上の予測にも役立ちます。

定期的な無料アップデート

ScanPlanは永久ライセンスのソフトウェアであり、追加費用や定期的な課金はありません。ScanPlanソフトウェアのインストールは、高速かつ簡単で、ウェブサイトのソフトウェアダウンロードページから直接取得できます。USBドングルは不要です。一度インストールすると、新しいリリースが出るごとに追加料金なしで ScanPlanソフトウェアをアップデートできます。

OmniScan X4Scan Plan と同一の使いやすいインターフェース

OmniScan X4ユーザーの場合、新たなトレーニングは不要です。ScanPlanソフトウェアを用いると、装置に搭載のスキャンプランと厳密に同一の NDT 探傷検査設定をパソコン上に構築できます。すべてのツールがパソコン上に用意されています。

現場に向かう前に、統合型の3DモデリングツールとAcoustic Influence Map(AIM)モデリングツールを使用して、最適な設定パラメータであることを検証できます。スクリーンショットをパソコンに取り込み保存することで、報告書の作成時にドキュメントへ簡単に挿入でき、OmniScan X4からファイルを転送する必要がありません。

一から設定を作成することも、既存の設定ファイルを編集することも可能です。新しい設定を作成する場合も、OmniScan X4を使用して作成する場合と同じように、試験体の編集、プローブとウェッジまたはプリセットの選択、グループの選択、スキャンパターンの編集を簡単に行えます。

ScanPlan ソフトウェアのユーザーインターフェースと各機能は、新しいOmniScan X4超音波フェーズドアレイ探傷器のスキャンプランビルダーとほぼ同一です。

ScanPlan ソフトウェアのユーザーインターフェースと各機能は、新しいOmniScan X4 超音波フェーズドアレイ探傷器 のスキャンプランビルダーとほぼ同一です。

シンプルで直感的に操作できるセットアップビルダー

ScanPlanソフトウェアは、OmniScan X4ソフトウェアと同様のシンプルなワークフロー設定を基にしています。最初に、PART & WELD(試験体&溶接部)タブで、試験体のパラメータを選択します。

ScanPlanのPART & WELD(試験体&溶接部)タブ、溶接のタイプ、長さ/幅、厚さ、材料、経度/ずり速度などに基づき、試験体と溶接部のパラメータを定義・編集するために使用。

ScanPlanのPART & WELD(試験体&溶接部)タブ、溶接のタイプ、長さ/幅、厚さ、材料、経度/ずり速度などに基づき、試験体と溶接部のパラメータを定義・編集するために使用。

Weld(溶接) または Not(溶接なし)Geometry(形状)Dimensions(寸法)Thickness(厚さ)Material(材料) などに基づいて試験体を編集できます。

次に、PROBES & WEDGES(プローブ&ウェッジ)タブで、プローブとウェッジのパラメータを設定するか、またはアプリケーションの事前設定を選択します。

ScanPlanのPROBES & WEDGES(試験体&溶接部)タブ、タイプ、パルサー/レシーバーコネクター、長さ/幅などに基づき、プローブとウェッジのパラメータを定義・編集するために使用。

ScanPlanのPROBES & WEDGES(試験体&溶接部)タブ、タイプ、パルサー/レシーバーコネクター、長さ/幅などに基づき、プローブとウェッジのパラメータを定義・編集するために使用。

次に GROUPS(グループ)タブで、グループの数を選択し、次のものを編集できます:Linear(リニア)、Sectorial(セクター)、Compound(コンパウンド)、PAUT / 0° with Overlap(オーバーラップによるPAUT / 0°)TFM / PCI、 または PWI。各グループの名前も変更できます。

ScanPlan GROUPS(ScanPlanグループ)タブ、グループタイプ、ロウ構成、音波の種類、エレメント(最初、最後、ステップ、数量)、長さ/幅などに基づき、グループを選択・編集するために使用。
ScanPlan GROUPS(ScanPlanグループ)タブ、グループタイプ、ロウ構成、音波の種類、エレメント(最初、最後、ステップ、数量)、長さ/幅などに基づき、グループを選択・編集するために使用。

最後に、SCANNING(スキャン)タブで、スキャンパターンを構成・編集できます。

ScanPlan のSCANNING(スキャン)タブ、パターンタイプ、スキャン軸(スキャン開始、スキャン終了、スキャンの増分)、インデックス軸(インデックス開始、インデックス終了、インデックス分解能)に基づき、スキャンパターンを設定・編集するために使用。

ScanPlan のSCANNING(スキャン)タブ、パターンタイプ、スキャン軸(スキャン開始、スキャン終了、スキャンの増分)、インデックス軸(インデックス開始、インデックス終了、インデックス分解能)に基づき、スキャンパターンを設定・編集するために使用。

設定が完了したら、ファイルをUSBまたはOneDriveに保存して、OmniScan X4、他のデータ収集装置、またはソフトウェアに移せます。

ScanPlanソフトウェアは .usetファイル形式をサポートしています。この形式はOmniScan X4超音波フェーズドアレイ探傷器(全モデル)、QuickScan iX PA+データ収集装置、AeroView Inspectionソフトウェア(OmniScan X4装置を動かすために使用)と互換性があります。

常に探傷技術の最先端にとどまれるよう四半期ごとに無償アップデートを実施して、ScanPlanソフトウェアに新機能を追加・改良しています。ScanPlanライセンスをお持ちの場合、こちらをクリックすると無料で最新バージョンをダウンロードできます。

詳細については、エビデントの担当者にご連絡いただくか、こちらからお問い合わせください。

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OmniScan、超音波フェーズドアレイ

Tommy Bourgelas

Tommy Bourgelas

グローバル製品管理担当執行取締役

高性能NDT製品OmniScan PAUT/TFM、NORTEC渦流探傷およびBondMaster

Tommy Bourgelasは、エビデントに24年にわたり勤務しています。OmniScan™製品ラインの監督者として現職に就く前、OmniScan ECA、MultiScan MS5800™、NORTEC™、BondMaster™検査装置など、他の稼働中のポータブルNDT製品ラインのプロダクトマネージャーを務めました。キャリアを通じて、Tommyはプローブやアプリケーションの開発に貢献し、現行製品やソフトウェア機能の改良に従事し、数々のトレーニングを実施してきました。