フェーズドアレイプローブ
エビデントは、圧電複合材技術を使用して、あらゆるタイプの超音波フェーズドアレイ検査(PAUT)に適した各種フェーズドアレイ(PA)プローブを提供しています。 ここで取り上げるエビデントの標準PAプローブは、以下の3種類に分類されます。
- 斜角プローブ
- 統合ウエッジプローブ
- 水浸プローブ
他のタイプのプローブも、お客様の用途に合わせて設計が可能です。 フェーズドアレイプローブを使用する超音波検査は、他の検査よりも効率性、信頼性、安全性に優れているため、急速に普及しつつある非破壊検査(NDT)手法です。 リニアアレイは、工業用途で最も一般的に使用されるフェーズドアレイプローブです。 フェーズドアレイプローブを定義する重要な特長の1つは、プローブ開口幅です(有効面内の素子の合計長さ)。 溶接部用のデュアルアレイプローブから腐食用のPAプローブまで、どれを選んでも、高速スキャン、鮮明な画像、正確な検査結果が得られます。
概要
Products
RexoFORM
With its unique Rexolite delay line and small footprint, the RexoFORM wedge is optimized for phased array 0° and angle beam inspection in limited-access locations. It offers an economical corrosion mapping solution, conforming to a wide range of pipe diameters without the need for a continuous water supply.
溶接部検査シリーズプローブ
溶接部検査用プローブは、前面および上部からのケーブル接続が可能で、スキャナープローブホールダーとの接触を防ぎます。これらのプローブは、手動と自動どちらの溶接部検査にも適しています。A31およびA32溶接部検査シリーズのフェーズドアレイプローブおよびウエッジでは、溶接部検査が簡素化、標準化され、SN比が改善されます。
Passive-Axis Focusing(PAF)ウェッジ
この特許取得済みの集束ウェッジシリーズは、パイプの周溶接部検査において、パッシブ方向のビーム発散角の補正に役立ちます。 ビーム幅が狭くなったことにより、スキャン軸上の小さな欠陥のサイジングが可能になるので品質検査時における返品率の低下につながるほか、画像が鮮明化します。
溶接部検査用のデュアルアレイプローブ
デュアルマトリックスアレイ(DMA)プローブは、TRL法(Transmit-Receive Longitudinal Wave) による音波ビームを生成するために、1つのコネクター上に2つのマトリックスアレイプローブで構成されています。 クラッド加工のパイプや高減衰材料を検査する際に特に役立ちます。
腐食検査用のデュアルアレイプローブ
新しいデュアルリニアアレイ™ プローブは、腐食検査において従来の超音波探傷法における二振動子型探触子と比べ、多くの利点があります。 このフェーズドアレイ・ソリューションでは、ビームの走査範囲が広い、スキャン速度が速い、C-スキャン画像のデータポイント密度が高いなどの特長があり、効率のよい探傷が行えるようになりました。
フレキシブルフェーズドアレイプローブ
エビデント革新的で柔軟性のあるフェーズドアレイプローブで、新たな用途に対応できるようになります。 FlexoFORMスキャナーは、柔軟なアレイプローブを使用してパイプエルボーの腐食検査を行います。
手探傷用直接接触型プローブ
手探傷用の直接接触型A24プローブシリーズは、多様な用途に対応するために、人間工学に基づいた筐体設計、交換可能な保護膜、および大きな四角い開口部(アパーチャ)を備えています。 0.5mmの厚い保護膜により、良好なカップリング維持が容易になり、粗い表面でも滑らかに動き、磨耗に強くなります。
ユニバーサルプローブ
ユニバーサルプローブは、比較的狭い場所にもアクセスできるよう薄型のプローブとウエッジを組み合わせた構造になっています。 あらゆるビーム角度に対応できるよう、ウエッジは多様に取り揃えています。 これらのプローブは、6.35mmから38mmの厚さの溶接部の検査(マニュアルまたはオート)や、鋳物、鍛造品、パイプ、チューブ、機械加工部品や構造部材の割れや溶接欠陥の検査に使用されています。
ニアウォール型プローブ
ニアウォール型プローブは、プローブ両端でのデッドゾーンが短くなっています(最初または最後の振動エレメントの中央部からハウジング端まで1.5mm)。 複合材料のチャンネル検査に適しており、C-スキャン検査(層間剥離、接着不良、ポロシティー)に使用されます。
曲面アレイプローブ用の水浸コーナーウエッジ
曲面アレイプローブ用の水浸コーナーウエッジは、特定のコーナー角度に対応し、検査対象の各種部材に合うように調整も可能です。 このウェッジは手動スキャンを実行できるよう、またミニホイールエンコーダーに対応するよう設計されています。
統合ウエッジと規格準拠プローブ
統合ウエッジと規格準拠プローブは、プローブとウェッジが同じハウジング内に統合されており、斜角検査用の最も薄型のプローブ・ウェッジの組み合わせを実現しています。 プローブとウェッジの間に接触媒質(カプラント)が不要なため、プローブとウェッジのカップリングは常に良好です。 これらのプローブは、40°から70°までを同時に使用した手動による溶接部検査に加え、応力腐食割れや、AWSおよびDGS規格準拠の用途の手動検査にも使用します。
斜角プローブ用ウエッジ
斜角プローブ用ウエッジは、鋼中の標準屈折角度0°、45°、55°、60°のものがあり、30°から70°までの斜角検査(SWまたはLW)に対応しています。 プローブはステンレス鋼ネジレセプタクルでウェッジにしっかり固定されています。 検査品質をより向上させるためのIHCウエッジオプションも取り揃えています。注水孔、エビデント製スキャナーを使用する際のウェッジホルダー取り付け穴、耐消耗性向上のためのカーバイド製ピンが含まれています。
プローブオプション
フェーズドアレイ対応コネクターオプション
フェーズドアレイ超音波検査(PAUT)は、最も安全で、現在注目されている非破壊検査手法です。 業界のリーダーであるエビデントでは、あらゆる種類の装置のフェーズドアレイプローブの標準およびカスタムコネクターオプションを多数用意しています。